初午団子
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2月になると、苑では初午団子づくりの行事があります。郡上でも、その昔、暮らしの中で盛んに行われた養蚕。蚕が食べる桑の葉の準備が始まる前、2月の初午の日に、繭が上質で多く生産できるように願いを込めて、神様に繭の形をした団子をお供えし、食したそうです。
米粉を耳たぶくらいの固さになるまで練り、一口大の繭のような形に整えます。苑で作るお団子は、飲み込む力の弱くなった利用者様にも安全に食べていただけるよう、上新粉の割合を多くし、水の代わりに絹ごし豆腐を使って、粘り気がなく、歯切れのよいお団子にしています。
「昔は、天井裏で蚕を飼っとったな」「お蚕さまやった」「(団子は)真ん中をこうやってちょっとへっこませて繭の形にするんやよ」
思い出話をしながら、あっという間に完成です!味付けはいろいろですが、今日は皆さんの大好きな餡子と、みたらし風のタレで美味しくいただきました。