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日が暮れ始めたかと思うと、あっという間に暗くなってしまう秋の夕方に、少しずつ寒い冬へと季節が移り変わっていくのが感じられます。秋も深まる１１月といえば真っ先に連想するのは〝紅葉〟です。苑の敷地から見えるモミジとイチョウは、今年も赤と黄色のコントラストが美しく、お天気の良い日は木の下で日向ぼっこをしたり、談笑したり…

「やっぱり外はええな」「こんで、口に入るものあったら言うことないけど（笑）」「そこの干し柿とってくりゃ良かった」…

今年は柿がとてもよく実り、苑内では利用者の皆さんとたくさんの干し柿を作りました。

昔の人は〝蜂屋柿は薬になる〟と言っていましたので、利用者の方に効能を伺ってみると、おできや、頭痛、蜂に刺されたときなどに効くのだと教えていただきました。柿を干してから焼酎などに付け込んで貼り薬にしていたんだそうです。「食べると美味しいで、勿体ないみたいやけどな、そういえばお婆さんが、ようおでこの辺に貼っておいでたな..」柿の話題から、思い出話に花が咲き、楽しいひと時になりました。高齢の方々はインターネットで検索しても出てこない、知恵をたくさんもっておられます。何気ない日々の会話は知恵の宝庫ですね。