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早いもので、今年も残すところひと月足らずとなりました。苑では毎年恒例の大根漬けの季節です。大根漬けの日は、いつもなら利用者様と一緒に、大根抜きに畑へ出かけるのですが、今年は気候も寒かったので、グループホームの利用者様と一緒に屋内で漬ける作業を行うことになりました。

フロアに大根や漬物桶などを準備していると、皆さん集まってみえましたよ。「わぁ、たんとやな」「何で漬けるんや？これ、塩か？」「あれ、やってまったわ…！」大根を眺めたり、思わず手に取ったり、誤って塩をひっくり返してしまったり…わいわいがやがやと賑やかです。大根の皮むきが始まると、フロア中が新鮮な大根の香りでいっぱいになりました。ゲームなどのレクリエーションにはあまり参加されない方も、今日は張り切って作業をされていました。「ヘタはおとしとかな」「半分の半分に切るんやよ」「砂糖と塩と酢を混ぜて、唐辛子と昆布も入れて、よう混ぜるんやよ」「ビールは最後やで、待っとって！」皆さん手際がよくて、大根はあっという間に漬物桶に収まりました。

今年の漬物は、麹漬けとビール漬けの２種類です。麹漬けの方は塩漬けした後、水分が出てきたら一度取り出して、麹を加えて漬け直すので、まだまだ楽しみが残っています。昔から日常生活の中でやっておられたことは、皆さん喜んで参加してくださいます。生き生きと暮らしていけるよう、些細なことでも今の日常にうまく取り入れていけたらいいですね。