百寿祝い
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10月26日、当苑に入居されている女性が100歳のお誕生日を迎えられました。今年100歳になられるのは大正10年生まれの方です。苑で百寿のお祝いをさせていただくのは3年ぶりのことで、職員も力が入ります。コロナ渦での行事なので、催し物は全て職員で準備をしました。当日は、ご家族からのお手紙や贈り物も沢山届き、会場で紹介させていただきました。
100歳を迎えられたご本人は、とてもお元気で、そしてお洒落な方です。苑からの博多人形の贈り物も大変喜んでいただき、私たちもとても嬉しかったです。式典のあとは、職員による催し物のはじまりです。踊りは、ミャンマーの技能実習生に習い、煌びやかな衣装に身を包んだ職員がミャンマーの田植えの踊りを披露しました。演奏会は、今日の主役の方のリクエスト曲、〝月の沙漠〟〝ローレライ〟〝ドナウ川のさざ波〟で始まりました。「学生時代に戻ったようや」とコメントをいただき、演奏の職員が体調を心配して声をかけると、「若返ったで大丈夫」と、時折歌を口ずさみながら、最後まで聴いておられました。お茶会では、お祝いのお菓子と抹茶を堪能し、最後まで百寿の桃色の祝い着を着て、笑顔で参加してくださいました。
お元気とはいえ、ご高齢なので体調が心配で当日の式の進行のし方や、催し物の手順など、いくつかパターンを考えていましたが、取り越し苦労に終わってほっとしています。
「あんなに皆に祝ってもらって、腹いっぱいや。ありがとな」翌日疲れが出ていないかと心配でお部屋を訪ねたところ、お祝い前よりお元気そうでしたよ。「100歳を過ぎたで、また初めに戻って若返ったで、よけいマメ(元気)になったわ」私たちの心配をよそに、身支度を整えお庭へ日向ぼっこに出ていかれました。100歳過ぎて益々元気!というセリフはなかなか言えることではありません。ほんとうに素晴らしいことですね!