結婚と名前
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3月も後半になり、梅の花や水仙が咲き始め一気に春めいてきました。窓に映る景色も春の草花のおかげで鮮明に感じられます。そんな春の陽気のなか、Hotなニュースがありました。苑で勤務している技能実習生の結婚式です。
ベトナム人同士の結婚でしたが、町内の神社で日本式の結婚式を挙げました。コロナ渦ということで、新郎新婦と少人数の参列者で厳粛な雰囲気のなか挙式が執り行われました。桃色の振袖姿の新婦は花が咲いたように可愛らしく、隣に立つ新郎は絶えず笑顔を浮かべており、参列者も幸せいっぱいな気持ちになりました。
さて、日本では結婚したら苗字が変わることが当たり前のようになっていますが、外国の人は少し事情が違うようです。利用者様から、「名前は、何さんになったんや?」との質問に、「名前は変わりません」という答えが返ってきたので、利用者様から、さらに質問・・・
「なら、子どもが生まれたら、名前はどうなるんや?」
ベトナムでは、苗字に父親の苗字を必ず入れるのだそうです。そして、最後に本人の名前が付けられます。母親の苗字は入れても入れなくてもどちらでもよいので、夫婦で話し合って決めます。だから、結婚しても苗字は変わらなくても大丈夫なんだそうですよ。ベトナムの人の名前にはそんな意味があったのですね。
外国の人からみると、日本人が結婚すると苗字が変わることの方が不思議なようです。ミャンマーの技能実習生も「日本人が結婚したら名前変わることを国のお父さんに話したら、すごく驚いてた。」と言っていました。ミャンマーはべトナムとも少し違い、名前のみで、苗字がないそうです。国によっていろいろな文化や習慣がありますね。また一つ、お互いの文化を理解し合えた素敵な日になりました。