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お正月

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新年を迎え、苑内では、昔懐かしいお正月遊びを楽しむ声が聞こえてきます。「あった!これやろ」「ちがうんでないか?これでないか」「ありゃーしまった」・・・この日は、〝岐阜の方言カルタ〟で大いに盛り上がっていました。詠み手は職員が務めます。

「まわしした?いっつかできとる、はよいこまい(用意できた?とっくにできとるよ、早く行こう)」

「B紙にかいて、がばりで、こっちべたに貼っといて(模造紙にかいて、画鋲でこちら側に貼っておいてね)」

「ま、やってよ。ま、ま、ま、あった!」 取り札が少なくなるにつれて、皆さん、だんだんと前のめりになっていきます。普段何気なく使っている方言も、こうして改めて言葉にしてみると面白いものですね。

「B紙って方言やったんか?知らなんだ!」「じゃあ、なんていうもんなんやろ」「模造紙やって。」「へぇー」カルタの内容でも話に花が咲いていましたよ。〝B紙〟という言葉は全国で岐阜県と愛知県のみで用いられるそうです。B版の大きさだからB紙という説が一般的。B版は和紙のサイズを基本とした大きさで、美濃和紙の伝統のある当地らしいと言われているそうです。ちなみに〝がばり〟は愛知県でも用いないということです。方言カルタは、他にも色々な言葉が使われており、最後の一枚まで笑い声が絶えませんでした。

郡上のお正月の楽しみといえば、福引せんべいがあります。昔は1月2日の初売りに、朝早くから並んで福引せんべいを買ったのだと聞きました。苑でも、利用者の皆様に楽しんでいただこうと、毎年この福引せんべいをお出ししています。立体的な三角形のせんべいの中に福の神や紙風船、ミニカ―など、色々なものが入っており、「福の神やで安泰やな」「車が出たで今年は走り回るほど忙しいわ」・・などと言ったりします。今年も素晴らしい一年になりますように!

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